世田谷文学館へ。会期が延長されていました。
文学館、隣の錦鯉すごいな。
展示方法も覗き込んだり顔はめがあったり、順路がなかったりと独特で力が入っています。
何より(ほとんど)写真撮影が可能なのも嬉しい。
「夜のくもざる」の挿絵たち。複製欲しいな。
アトリエの再現とか、旅道具とか、少年期の絵とか、水丸さんの人となりがすごく伝わるところの展示が見ごたえありました。
正直申しますとチラシを見た時と、展示に足を踏み入れたときに「水丸さんはこれを見たらどう思うかな」という印象も無くはなかったです。水丸さんの雰囲気と(私が持っている)印象と、展示の雰囲気とがちょっと違うかも、という部分はあったなと。好きすぎて余計な力が入っている感じ。
ただ、私自身が作者亡き後の作品の扱いにうるさいのもあるから気にしすぎかなとか(サザエさんとかクレしんとか作者不在で物語が進んでいくことへの違和感的な)、没後故の作家に対する細やかな言及が見られたことはありがたかったかもな、とか色々考えた帰り道でした。たぶん水丸さん本人は気にせずニコニコとどこかから見ているんだろうなとも思ったり。そういや和室の障子越しの影は(他にも隠れ水丸が)(←そういうとこなのよな)。たぶんもう一度訪れると思います。展示方法に圧倒されたから次は作品をじっくりと見てみたい。
帰宅して本棚から引っ張り出して
原画見たもんねぐふふ、とほくそ笑む。
水平線のようなまっすぐな線、唯一無二の世界を堪能できました。