角田光代の小説に出てくる女性が、理想のタイプだ。
あと、古屋実のコミックに出てくる女性も好みだったりする。
角田光代、連作短編小説集、ご飯を作る話、というこれ以上何がいる、という私好みの一冊だったが、帯に大きく書かれた「この小説に救われました」「恋愛小説集」の文字にスルーしていた。泣ける映画、みたいな表現は「泣くかどうかはこっちで決めたい」とあまのじゃくな私は思ってしまう。
お正月という、時間も気持ちも余裕があるタイミングであらためて手に取った一冊。ハズレのない福袋のような満足ある読後感。巻末にレシピ(カラーなのがいい)もついているし、あとがきも良くて膝を打ちっぱなしのおすすめ文庫本でした。
こちらもおすすめの短篇集です。