月舟記録

写真で綴る日々の記憶と記録。

リチャード・リンクレイター

そういえば『6歳のボクが大人になるまで』がDVDになった。同じ出演者たちで12年かけて撮影した作品。ほんとこの監督の作品が好きだ。

学生時代に『恋人までの距離』をレンタルビデオで観て好きになり、社会人になってその続編が日本公開になった時には一緒に見たかつての元カノに連絡して失笑を買ったりもした。さらにその続編(!)が去年公開になりもちろん観に行った。ひとりで。

この監督の演出というか脚本でいつも印象深いのが、伏線にもならないエピソードがところどころにあるところだ。

同じ時間を共有していても、感じたものごとが違ったり、どうでもいいことを記憶していたりする。それもまた良かったりする。

 

初デートの時に江の島に行った。今みたいにきれいになる前のころ。岩場のところで砂の入った壺をスプーンですくってダイヤみたいな石が出たらプレゼント、というのをやっていた。すくってダイヤっぽい粒が出てきたら加工賃取られてダイヤっぽいネックレスを買うことになる、という今思えばグレーな商売。勝手に江の島に来て商売してる人だったのだと思う。ふとこの前こんなことがあったなあと思い出した。

まだ古い灯台だったころの話。それからとっくに12年経っている。これから12年、自分はどういう風にすごすのだろうか。

 

6才のボクが、大人になるまで。 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

6才のボクが、大人になるまで。 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]